究極の選択

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投稿日: 2024年02月23日

何処までいっても予算が付き纏うな〜って話です。何が正解かわからない話ですのでオチはありません。

音楽業界の枡席にいる僕でもお金がなんだなと感じることが多いです。枡席だから感じる(売れてないから安い仕事しかこない)のではなくて制作サイドとお話できる立場になってから感じるようになったことです。あ、業界自体お金がないんだなと。 もう昔のような予算をかけて音楽を作れる状況じゃないのかな。僕自身、業界バブルの頃はまだ子供だったので体験してはおりませんが。 例えば今回は生演奏でやりたい!と製作陣が相談したとして。 僕らが普段活動している単価をお伝えすると、大体「予算が足らないので」となってしまいます。 こちらとしては音楽に興味をもってくださってるならタダでもやりたいのですが、それをやっちゃうと業界自体の衰退に繋がってしまいます。これは歴史が証明しているので、なるべく避けたいんです。音楽業界は潰れてほしくないので。そして今までのキャリアもありますし、ある程度キャリアがある人が安売りを始めると業界は活性化しなくなってしまいます。 ある程度キャリアがある人は「このくらいの仕事ができる人はこのくらいな価格ですよ〜」と教えてあげるのもお仕事のうちだと思います。

しかし、それを続けた結果「生演奏をやっている現場がない」ってなっちゃうとそもそも論、一番業界にとってダメージがデカいんじゃないかというお話です。 人は目にして初めて感情が動きます。 「あ、生演奏っていいな」「音楽っていいな」と手まで届けて初めて感情が動きますので、手に届くところまで行かなくなっちゃうとそれこそ衰退の一途です。じゃなタダでもやるべきなのか。極端な話ですが。どっちがいいんだろう。

もちろん、僕らの単価をふっかけてる訳でも、めちゃくちゃ高額な訳でもありません。 今までも値下げの流れでしたし、先輩方から渡してもらったバトンだと思ってなんとか維持している、といった感じです。世の中の物価高騰を受けても僕らの技術料って値上がりしてないんです。20年以上も。

さぁ、どっちの選択が正しいのか。正しい選択じゃなくても自分自身の生き残りをかけてどっちの選択をするか。 難しい問題です。

About the author

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小林 洋二郎 幼少期よりピアノ教師だった母親の影響で音楽に親しむ。小学校卒業の頃、ドラム教室へ通いだし打楽器に魅了される。都立杉並高校、東京芸術大学を経て、ドラム専門誌の連載をきっかけにプロ活動を開始。現在、劇団四季「アナと雪の女王」ドラム担当。日生劇場主催舞台に役者として出演するなど オーケストラからポップス、ラテンまでこなす打楽器エンターテナー。 谷村新司さん、乃木坂46スター誕生、ゴッドタン・マジ歌ライブのサポートなど。紅白歌合戦にポルノグラフィティ、SEKAI NO OWARIのサポート出演。

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