ボッタクったもん勝ちなのか?!
#blog少し前のブログで北前船の話をさせてもらいましたが、覚えている方いますか?
単純にいうと、大阪から北海道に移動しながら(主に昆布漁)寄港地で積荷を売り、 また新たな商品を仕入れ、次の寄港地で商売する、今でいう移動販売のことです。
これがめちゃくちゃ儲かったみたいで、それこそ大名様より豪商の方がお金持ちで権力があったようで 一攫千金を夢見た人たちはこぞって船乗りになったようです。
何で、こんな話をするのかというと、この「船乗り」たちの労働歌なんかが地域を超えて文化を伝えたり 民謡として歌い継がれたり、また現地の民謡と混ざって新たな民謡に進化したりと、 日本の文化成形に一役買っているんです。
この辺りは音楽家として要チェック、研究対象なのですが、他にも面白いところがあって。 北前船が下火になったのは日露戦争で日本海側の航路が危なくなったというのだけではなくて 情報の伝達時間が短縮された、というのもあるらしいんです。
単刀直入にいうと、儲からなくなったんですね。 商品の仕入れ価格は、船頭さんしか知らなくて独占できていたのが、電信や汽車の発明で日本各地に広まったので 「これは高い」とか寄港地の商人にもバレるようになっちゃったんですね。 そら儲けにくくなるわな。
面白いですよね〜。歴史。
で、北前船は役目を終えてなくなるのですが、ちょっと「儲ける」ということについて 考えてみようと思います。
日本って儲ける、ってあんまりいいイメージがないと思うんです。 でも儲けないとやってられないですよね? だって生活費がなくなっちゃうとご飯も食べられないから。 その「儲ける」単位を会社でやってお給料で貰うのか、個人で商売をしてお客さんからいただくのか、 株式投資で一発当ててやりくりするのか、まぁ方法がたくさんあると思いますが、 とにかく皆んな「儲け」てるんすよ。
「国」単位でも儲けないと保険やら図書館やら道路やら整備できないっすもんね。 なので俺たちから税金って形で集めて、再分配してるんすよね。
この当たり前の行動なのに、皆んなちょっと「儲け」に対してアレルギー反応起こしすぎだろって感じちゃいます。 銭ゲバみたいな扱いというか。
知り合いに90年代に古着で一発当てた人がいるんです。 その人はセンスが良くて、大阪で安く仕入れたデニムを東京に持ってきて 3倍以上の値段をつけてフリマで売り抜いて、ひと財産築いたんです。 「これから古着はくるよ〜」と持ち前の嗅覚でリーバイスの501が注目される前から仕入れていたんです。
あれ?これ北前船と同じじゃないっすか? 情報を独占できなくなって下火になった北前船と同じ原理でひと財産築いた人が30年前にもいたんです。 この人、別に俺は嫌な感じはしないのですが、皆さんはどうですか?
3倍以上の値段をつけたことに嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。
けど大阪からの交通費、センスを磨くための交際費、 ファッションを身近に感じるために洋服代には人の3倍も予算を使っているとしたら、、、 それって当時をして回収しているだけの話ですよね?
よく俺たち音楽家は元手がかかってないからといって値切られますが、 俺たちが技術を習得するためにどれだけの時間とお金を払ってきたのかちょっと想像してもらえると 分かりやすいと思います。
で、そこには(投資額には)個人差がありますから、人によっては高いだろ、ふっかけてんじゃねーよ! みたいな感情になっちゃう人もいるのですが、それも人それぞれじゃないっすか。 絶対にふっかけられたくないなら (ふっかけてる音楽家なんて俺の周りには誰一人としていませんが) 絶対的な耳をご自分で鍛え上げて、ご自身で音楽の良し悪しの判断できるようになるしかないと思います。
ちょっと皆様のご意見をお伺いしたいのですが、北前船の船頭さんが 「仕入れたものを次の寄港地で何倍で売っていたらボッタクリに感じるか」 教えていただけませんか? 個人的には船旅のリスク、船頭になるまでの努力や時間、色々考えてゼロ一つ足しても そんなに無茶な商売をしているとは感じないのですが、俺の感覚が間違っているのかもしれません。
こんな時に、掲示板のような機能をつけておけばよかったなぁ〜と思う今日この頃でした。
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